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目が疲れたときに蒸しタオルをのせる。よく聞く方法です。
でも「何分のせればいいのか」を、はっきり書いているところは意外と少ないと思います。長くのせたほうが効きそうな気もします。
調べたら、学会の解説にちゃんと数字が書いてありました。そして長ければいいわけではない理由も、公的機関のデータで裏が取れました。
この記事で分かること
- 目にのせる時間の目安
- そもそも何のために温めるのか
- 電子レンジを使う作り方と、使わない作り方
- 長時間あてると危ない理由(公的データ)
- 毎日やっていいのか
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学会が書いている時間は「5分」です
まず答えからです。ドライアイ研究会の「ドライアイのケア」のページに、こう書かれています。
目が疲れたら
目が疲れたら、蒸しタオルをまぶたの上にのせて5分ほど休憩しましょう。
(出典:ドライアイ研究会「ドライアイのケア」)
5分です。
10分でも20分でもなく、5分。時間を延ばせば効果が増える、という書き方はされていません。
目が疲れたら、蒸しタオルをまぶたの上にのせて5分ほど休憩しましょう。
(出典:ドライアイ研究会「ドライアイのケア」)
そもそも、なぜ温めるのか
理由を知っておくと、5分という数字にも納得できます。 涙は水だけでできているわけではありません。ドライアイ研究会の解説によると、涙は油層と液層(水+ムチン)の2層でできていて、油には水分の蒸発を抑える働きがあります。 その油は、まぶたのふちにある腺から出ています。 油なので、冷えると固まりやすく、温まるとやわらかくなります。温める目的は、この油を出やすくすることです。フライパンの油と同じ理屈だと考えると分かりやすいと思います。つまり蒸しタオルは「目を癒やす」ためだけのものではありません。油の通り道をゆるめるための、けっこう理屈のあるケアということになります。
作り方は2通りあります
家でやる方法は、大きく2つです。① 電子レンジで作る
① フェイスタオルを水で濡らして、固く絞る
② くるくる巻いて、耐熱皿にのせるかラップで包む
③ 電子レンジ(500〜600W)で30秒〜1分ほど温める
④ 取り出して広げ、熱すぎないか手首の内側で確かめる
⑤ ちょうどよくなってから、まぶたにのせる
🛑 レンジから出した直後は、想像よりずっと熱いです。必ず一度広げて、手首の内側など皮膚の薄いところで温度を確かめてください。
② くるくる巻いて、耐熱皿にのせるかラップで包む
③ 電子レンジ(500〜600W)で30秒〜1分ほど温める
④ 取り出して広げ、熱すぎないか手首の内側で確かめる
⑤ ちょうどよくなってから、まぶたにのせる
② 電子レンジを使わない(お湯で作る)
レンジがない、または家族で使いたい、というときはこちらです。
① フェイスタオルを2枚用意する
② 1枚をたたんだまま、ポリ袋に入れる(濡らさなくていい)
③ その袋の中にお湯を入れる
④ 袋の上から、もう1枚のタオルでくるむ
⑤ 外からもみもみして、お湯を全体に行き渡らせる
⑥ 温度を確かめてから、まぶたにのせる
タオルを濡らして絞る工程が要らないのがこの方法の良いところです。乾いたタオルをたたんで袋に入れて、そこにお湯を注ぐだけ。絞る手間も、絞りが甘くてびしょびしょになる失敗もありません。
外側をもう1枚のタオルでくるむのは、袋が熱くて持てないのを防ぐためと、保温のためです。むき出しのままだと5分もたずに冷めます。もみもみするのは、お湯がタオル全体に回るようにするためです。
② 1枚をたたんだまま、ポリ袋に入れる(濡らさなくていい)
③ その袋の中にお湯を入れる
④ 袋の上から、もう1枚のタオルでくるむ
⑤ 外からもみもみして、お湯を全体に行き渡らせる
⑥ 温度を確かめてから、まぶたにのせる
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長時間あてると危ない理由は、公的データにあります
ここが今回いちばん書きたかったところです。 「気持ちいいから、もう少し」を続けると、低温やけどになります。 NITE(製品評価技術基盤機構)が出している注意喚起に、具体的な数字が載っています。| 温度 | 発症までの目安 |
|---|---|
| 44℃ | 3〜4時間以上の接触 |
| 46℃ | 30分〜1時間 |
| 50℃ | 2〜3分 |
🛑 とくにそのまま寝てしまうのが危険です。蒸しタオルをのせたまま寝落ちすると、接触時間が一気に伸びます。「5分」という数字は、効果の話であると同時に、安全の線引きでもあると考えたほうがいいと思います。
ここから少し個人的な話をさせてください。
正直、低温やけどは「湯たんぽとカイロの話」だと思っていました。NITEのデータも、事故が多いのは湯たんぽ・電気あんか・電気毛布・使いすてカイロだと書いてあります。顔にのせるタオルが、その仲間だと考えたことがなかったんです。
でも数字を見たら、そりゃそうだよなと思いました。まぶたって、体の中でいちばん皮膚が薄い場所のひとつです。腕や足で平気な温度でも、同じとは限りません。
うちは子どもが3人いて、下がまだ3歳です。子どもが「やりたい」と言い出したときに、大人と同じ感覚で渡すのは絶対にやめようと思いました。子どもは「熱い」と言えないまま我慢することがあります。
あと、これは自分への戒めですが、目を温めて気持ちよくなって、そのまま寝るのが最高に気持ちいいんですよね。それがいちばん危ないというのは、覚えておこうと思います。
毎日やっていいのか
サジェストに「蒸しタオル 目 毎日」という語が出てきます。気になる人が多いところだと思います。 ドライアイ研究会の解説では、回数や頻度についての指定はありません。書かれているのは「目が疲れたら5分ほど休憩しましょう」という形だけです。 つまり「毎日はダメ」とも「毎日やるべき」とも書かれていないのが正確なところです。 ただ、温度と時間さえ守れば、体に無理をさせる方法ではありません。気になる症状が続いている場合は、自己流で回数を増やすより、眼科で相談したほうが早いと思います。目の状態によって、そもそも温めていい状態かどうかが変わるからです。目に痛みがある、赤くなっている、目やにが多い、といった症状があるときは、温める前に眼科を受診してください。炎症があるときに温めると悪化することがあります。
まとめ
- ドライアイ研究会の解説では「5分ほど」
- 温める目的は涙の油を出やすくすること
- 作り方はレンジ(30秒〜1分)か、ポリ袋+お湯(タオル2枚使うと保温できる)
- のせる前に手首の内側で温度を確かめる
- 🛑 50℃なら2〜3分、46℃なら30分〜1時間で低温やけどになりうる(NITE)
- 🛑 のせたまま寝ない
- 毎日やっていいかは、学会の解説に指定なし




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