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秋の花粉症で食物アレルギー?ブタクサと関係する食べ物とアレルギー専門医の探し方を調べてみた

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秋の花粉症と食物アレルギーの関係とアレルギー専門医の探し方を調べた記事のアイキャッチ 暮らし・子育て・健康
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秋になると、くしゃみと目のかゆみが戻ってくる人がいます。そしてもうひとつ、果物や生野菜を食べたときに口の中がかゆくなるという話が、花粉症とセットで語られることがあります。2026年9月3日のNHK『あさイチ』でも「秋の花粉症で食物アレルギー!?」というテーマが取り上げられました。 ただ、どの花粉とどの食べ物が関係すると言われているのかまでは、あまり知られていないと思うんです。そして「気になるならアレルギー専門医へ」と言われても、その専門医をどう探せばいいのかで止まってしまう。そこで公的機関と学会の資料だけで確かめて、専門医の一覧を開く手順まで書きました。筆者は医療者ではないので、あくまで「調べた人」として書きますね。
この記事で分かること ・秋の花粉症と食べ物が結びつく現象を、公的資料が何と呼んでいるか ・どの花粉とどの食べ物の組み合わせが公的な表に載っているか ・秋の花粉とイネ科の花粉が飛ぶ時期と、地域による違い ・日本アレルギー学会の専門医一覧を開く手順と、都道府県で絞り込めるのか
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秋の花粉症と食べ物の話は、公的な資料にちゃんと書いてある

結論から言うと、この現象には名前がついています。花粉-食物アレルギー症候群です。口の中に症状が出ることから、口腔アレルギー症候群と呼ばれることもあります。 厚生労働省と日本アレルギー学会が運営する「アレルギーポータル」によると、花粉症の人が果物や生野菜を食べた後、数分以内に唇や舌、口の中や喉にかゆみやしびれ、むくみなどがあらわれることがあり、花粉のアレルゲンと果物や野菜のアレルゲンが似ているために起こると説明されています。 環境省の『花粉症環境保健マニュアル2022』にも、1ページ目から「特定の果物や野菜を食べると口の中が腫れたり、かゆくなったりすることがあります」という一文が出てきます。都市伝説の類ではなく、国の資料に普通に載っている話だったんですね。
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どの花粉とどの食べ物が関係すると言われているのか

アレルギーポータルには「花粉-食物アレルギー症候群に関与する花粉と植物性食品」という表があり、出典は『食物アレルギー診療ガイドライン2021』と明記されています。その表に載っている組み合わせだけを書き出しました。
花粉交差反応が報告されている主な食物
ブタクサ(キク科)ウリ科(メロン、スイカ、ズッキーニ、キュウリ)、バショウ科(バナナ)など
ヨモギ(キク科)セリ科(セロリ、ニンジン、スパイス類:クミン、コリアンダー、フェンネルなど)、ウルシ科(マンゴー)など
イネ科(オオアワガエリ、カモガヤ)ウリ科(メロン、スイカ)、ナス科(トマト)、マタタビ科(キウイフルーツ)、ミカン科(オレンジ)、マメ科(ピーナッツ)など
スギ(ヒノキ科)ナス科(トマト)
ハンノキ・シラカンバ(カバノキ科)バラ科(リンゴ、モモ、サクランボ、ナシ、アンズ、アーモンド)、マメ科(大豆、ピーナッツ、緑豆もやし)、マタタビ科(キウイフルーツ)など
出典:アレルギーポータル(厚生労働省・日本アレルギー学会)掲載「花粉-食物アレルギー症候群に関与する花粉と植物性食品」(食物アレルギー診療ガイドライン2021より)
環境省のマニュアル4ページにも、シラカンバとリンゴ・モモ、スギとトマト、ブタクサとスイカという3組が名指しで書かれていて、学会側の表と一致しています。 ひとつ正直に書いておくと、秋の花粉としてよく名前が挙がるカナムグラは、この表には載っていませんでした。飛散時期の説明には出てくるのに、食べ物との組み合わせには出てこない。想像で足すわけにいかないので、ここは「公的な表には記載がない」とだけ。
上の表は「交差反応が報告されている」食べ物を並べたものです。花粉症の人が必ずこうなるという意味ではありませんし、表にない食べ物なら大丈夫という意味でもありません。実際にどうなのかは、医師にしか判断できない領域です。
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秋の花粉はいつ飛ぶのか、イネ科は「ほぼ1年」だった

飛ぶ時期も公的資料で確かめました。
花粉飛ぶ時期(公的資料の記載)
ブタクサ属・ヨモギ属・カナムグラ8〜10月(アレルギーポータル)/夏の終わりから秋にかけて(環境省)
イネ科北海道で6〜9月、本州以西ではほぼ1年を通して飛散(アレルギーポータル)
スギ・ヒノキ春が中心。秋にも少量の花粉が飛散することがある(環境省)
出典:環境省『花粉症環境保健マニュアル2022』16ページ、アレルギーポータル「花粉症」
イネ科は本州以西ではほぼ1年を通して飛ぶ。けっこうな情報だと思いませんか。 ここから少し個人的な話をさせてください。私はイネ科でやられるタイプで、秋が始まる前に毎年目がかゆくなります。夫も花粉症で、私自身もアレルギー体質。毎年「まだ秋じゃないのになんで」と思いながら過ごしていたんですが、イネ科がほぼ1年飛んでいるなら、そりゃそうなるわという話で。長年のもやもやが、公的資料の1行であっさり片付いてしまいました。 ついでに地元も調べました。福井県は公式サイトで「福井県花粉情報」を出していて、福井大学医学部附属病院など県内7か所で観測しています。ただ、公表されているのはスギ花粉だけでした。2026年のデータも2月20日の飛散開始から4月21日の飛散終了までで終わり。つまり福井の人が「今日ブタクサはどのくらい飛んでいるのか」を県の情報から知ることは、今のところできません。北陸の秋の花粉について公的な観測データが見つからなかったことは、正直に書いておきます。
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アレルギー専門医の探し方|学会の一覧を開く手順を1つずつ

ここがこの記事でいちばん力を入れたところです。「アレルギー学会から専門医の一覧が見られるらしい」までは聞いたことがあっても、どこを開いて何を選ぶのかはあまり説明されていないと思うんです。順番に書きますね。

①どのページを開くか

日本アレルギー学会が公開しているのが「専門医・指導医一覧(一般用)」です。厚生労働省と同学会のアレルギーポータルからも、このURLが案内されていました。検索システム本体は https://www.jsaweb.jp/modules/ninteilist_general/ 、Google Mapで施設から探せる「専門医・指導医所属施設一覧(一般用)」は https://www.jsaweb.jp/modules/ninteilist_general_map/ です。近所で探すなら地図のほうが早いと思います。

②都道府県で絞り込めるのか

絞り込めます。検索システムのURLに都道府県名を条件として渡すパラメータが入っているのを確認しました。住んでいる県を選んで一覧を出す作りです。 ただ、ここは正直に。学会のサイトが、この記事を書いている環境からは接続できませんでした。ですので福井県で何件ヒットするかという数字は、自分では数えられていません。件数に地域差はあるはずですが、そこは実際に開いて確かめてください。

③一覧に何が載っているのか

日本アレルギー学会が書いていること
・掲載許可の得られた専門医・指導医リストのみを掲載
・「〇年〇月〇日現在認定の指導医・専門医」と基準日が明記される
・指導医には区分に「*」がついている
・内科、小児科、皮膚科、耳鼻咽喉科、眼科等、基本の専門分野別に認定
つまずきやすいのが1行目です。載っているのは「掲載許可の得られた」医師だけ。一覧に名前がないから、その地域に専門医がいないとは言い切れないということですね。

④専門医と指導医の違い

学会の説明では、指導医とは、専門医を養成・指導する上位の資格をもった専門医とされています。指導医のほうが上位、という関係です。

⑤大人と子どもで見る科は変わるのか

これ、私も分かっていませんでした。アレルギー専門医は「アレルギー科」という1つの科として認定されているわけではありません。内科、小児科、皮膚科、耳鼻咽喉科、眼科など、基本の専門分野ごとに認定されています。 環境省のマニュアル10ページにも「耳鼻咽喉科、眼科、アレルギー科などの専門の医療機関で、どんな花粉に感作されているか検査を受けることをお勧めします」「地域によっては内科や小児科でも検査や治療を受けることができます」とありました。年齢と症状が出ている場所で、たどり着く科が変わるという話。

⑥ふつうの看板と何が違うのか

優劣ではなく、学会の認定があるかどうかという違いです。学会は、診察しているアレルギー患者数・学会や論文の発表・学会への参加回数・認定教育研修施設での診療経験年数を審査したうえで筆記試験を行っていると説明しています。一定の条件を満たした医師だけが専門医を名乗ることができ、厚生労働省からもアレルギー専門医として広告することが許可されているとのこと。内科や耳鼻咽喉科といった看板は、この認定とは別の枠組みです。

⑦見つからなかったときの次の一手

都道府県ごとに「アレルギー疾患医療拠点病院」が決まっています。診療所で改善しない場合に専門的な検査や治療を行う施設で、症状が安定したらもとの医療機関に戻ります。福井県の欄にあったのは福井大学医学部附属病院。花粉観測ネットワークの中核と同じ病院でした。
アレルギーの相談先をさがす窓口(すべて公的機関・学会のもの)
・日本アレルギー学会「専門医・指導医一覧(一般用)」=医師から探す
・同「専門医・指導医所属施設一覧(一般用)」=地図から探す
・アレルギーポータル「都道府県拠点病院」=都道府県から探す
・電話相談:国立病院機構相模原病院(成人・小児)、国立成育医療研究センター(小児)
上の窓口はすべてアレルギーポータルの医療機関情報ページから辿れます。迷ったらまずここを開く、で十分。なお、この記事では特定の病院や医師をおすすめすることはしません。
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そば・くるみ・カシューナッツ、食品表示は2026年4月に変わっていた

花粉から少しずれますが、調べていて今年いちばん大きく変わっていたのがここだったので、あわせて書いておきます。
区分品目
特定原材料(表示が義務)9品目えび、カシューナッツ、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生(ピーナッツ)
特定原材料に準ずるもの(表示を推奨)20品目。2026年4月1日にピスタチオを追加
出典:消費者庁『加工食品の食物アレルギー表示ハンドブック』令和8年4月作成
くるみが追加されたのは2023年3月9日。そしてカシューナッツが加わったのは2026年4月1日で、まだ半年も経っていません。そばはハンドブックに「重篤な症状を呈する」ため義務化された品目と説明があり、調味料に含まれる場合もあるので細かい確認が必要とも書かれていました。 消費者庁が呼びかけているのは切り替え期間のことです。約2年間は、義務表示品目としてカシューナッツが表示されていない商品が残る可能性があるとのこと。知らないと危ないところですよね。 ここでもう一度、個人的な話を。うちは3人きょうだいで、長男にそばとナッツ類のアレルギーがあります。だからこの手のニュースは他人事として読めません。ルールが変わったと聞くと、まず「うちが今まで買っていたものはどうだったんだろう」と考える。そして「切り替えに2年かかります」と言われると、じゃあその2年はどう過ごすのかな、と思う。 しかも我が家は、花粉症の人と食物アレルギーの子が同じ屋根の下にいる家です。私はイネ科でやられるし、夫も花粉症。今回の「花粉症と食物アレルギーがつながっている」という話は、うちにとってかなり近い話でした。片方だけ気にしていればいい家だと思っていたけれど、そうではないのかもしれない、と。 ハンドブックの令和5年の調査では、木の実類の症例1,484件のうちクルミが916件、カシューナッツが279件。この2つで8割でした。消費者庁は今後も調査して見直す予定としているので、この一覧はまだ動きそうです。
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まとめ|秋の花粉症と食べ物の話で、公的資料から分かったこと

  • 花粉症の人が果物や生野菜で口の中にかゆみなどを感じることがあり、これは花粉-食物アレルギー症候群と呼ばれている
  • 公的な表に載っているのは、ブタクサとウリ科・バナナ、ヨモギとセリ科・マンゴー、イネ科とウリ科・トマト・キウイなど。カナムグラの組み合わせは記載がない
  • ブタクサ・ヨモギ・カナムグラは8〜10月、イネ科は本州以西ではほぼ1年を通して飛ぶ
  • 専門医は日本アレルギー学会の「専門医・指導医一覧(一般用)」で都道府県から探せる。載るのは掲載許可の得られた医師だけで、認定は内科・小児科・皮膚科・耳鼻咽喉科・眼科など分野別
  • 食品表示の特定原材料は9品目。カシューナッツは2026年4月1日に追加されたばかり
調べて思ったのは、情報は公開されているのに、たどり着き方が知られていないということでした。フルーツをめぐる話は他にも調べていて、アレルギーや食中毒の危険なケースもまとめています。 最後にひとつだけ。この記事は公的資料に書いてあることを並べたもので、誰かの症状について判断できるものではありません。気になる症状があれば、自己判断せずに医療機関を受診してください。近くに専門の医療機関があるかは、上で紹介した一覧から探せます。

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