2026年9月11日に公開される映画「5秒で完全犯罪を生成する方法」、原作はあるのでしょうか。調べていると小説らしきものが出てきたり、AIの回答が食い違っていたりで、けっこうややこしい状態になっています。
先に答えを書きます。この映画に原作はありません。完全なオリジナル作品です。そして9月に発売される本の正体は「シナリオブック」、つまり脚本そのものを本にしたものでした。
この記事では、原作が無いのになぜ本が出るのか、その本の発売日が2つ出回っている件、それから脚本を書いた人が誰なのかまでまとめました。最後の1つがいちばん驚いたところです。
- 原作があるのかどうか(結論は「無い」)
- 9月に出る本の正体と、割れている発売日
- 脚本を書いたのが誰なのか
- 石丸幹二さんの役名にある仕掛け
5秒で完全犯罪を生成する方法に原作はある?
結論から言うと、原作となる小説も漫画もありません。配給のギャガの公式サイト、映画データベース、Wikipediaのどれを見ても、クレジットはこうなっています。
| 役割 | 担当 |
|---|---|
| 監督 | 近藤亮太 |
| 原案 | 岡田道尚 |
| 脚本 | 岡田道尚 |
| プロデュース | 岡田道尚ほか |
| 公開日 | 2026年9月11日(金)全国公開 |
| 配給 | ギャガ |
注目してほしいのが、原案も脚本もプロデュースも同じ岡田道尚さんだということです。原作つきの映画なら、ここに「原作」の欄ができて別の人の名前が入ります。それが無い。つまり物語そのものが、この映画のために書き下ろされているということですね。
なぜ「原作あり」と勘違いされているのか
理由ははっきりしていて、同じタイトルの本が実際に存在するからです。書店の予約ページにも、読書サイトにも、著者「岡田道尚」で並んでいます。これを見れば「小説が原作なんだな」と思うのが普通です。
ちなみに検索窓に打ち込んだとき、AIの回答も割れていました。「原作はオリジナル原案です」と正しく答えるものもあれば、本の存在に引っぱられているものもあります。機械が迷うくらいには、ややこしい状態になっているわけですね。
9月に出る本の正体はシナリオブック

その本の正体は、KADOKAWAから出る「シナリオブック」でした。小説ではなく、脚本をそのまま読める形にした本です。映画公式が2026年7月7日に発売を告知しています。
・.・. .・.・
— 映画『5秒で完全犯罪を生成する方法』 (@5byodeseisei) 2026年7月7日
映画『5秒で完全犯罪を生成する方法』
シナリオブック発売決定✨
⧉ 発売日:9.4 ㊎
⧉ 著者:岡田道尚
本シナリオブックは、映像では捉えきれない
台詞の “間” や感情の揺らぎを活字で体験!
そして企画書第一弾や、
貴重な「AI生成文」も特別公開。
映画を “観る前” も… pic.twitter.com/dloi4CrONb
この告知をよく読むと、中身がただの脚本ではありません。公式はこう書いています。台詞の「間」や感情の揺らぎを活字で体験できること、そして企画書の第一弾と、貴重な「AI生成文」も特別公開すること。
ここ、個人的にいちばん読みたいところです。作品づくりのために実際に生成したAIの文章が、そのまま載るということですよね。生成AIで完全犯罪を組み立てる話を、生成AIを使いながら作った。その過程が本になって出てくるのは、なかなか無いことだと思います。
発売日が2つ出回っています
ここで気づいたことがあります。この本の発売日、調べる場所によって違うんです。
| どこの情報か | 発売日 |
|---|---|
| 映画公式の告知(2026年7月7日) | 9月4日(金) |
| 大手通販サイトの予約ページ | 9月4日 |
| 文庫の発売日をまとめているサイト | 9月4日 |
| 出版社の商品ページ | 9月14日 |
多数決で言えば9月4日ですし、映画公式が自分で出した日付なので、9月4日が本線だと思っています。映画の公開が9月11日なので、その1週間前に本が出る形になりますね。ただ出版社側に9月14日の表記があるのも事実なので、書店に予約を入れる人は念のため確認してください。
こういうズレは、本の場合わりとよくあります。発売日と配本日(お店に並ぶ日)が別に管理されていることがあるからです。はっきりした情報が出たら、この記事に追記します。
脚本を書いたのはライアーゲームの人でした
ここがいちばん驚いたところです。原案・脚本の岡田道尚さんは、あの「ライアーゲーム」シリーズを手がけた脚本家でした。
ライアーゲームと聞いてピンとくる方も多いですよね。だまし合いのルールが緻密に組まれていて、次の手を読み合う話でした。今回の映画も、生成AIが出してくる完璧な手順に人間が乗っていく構造なので、得意分野のど真ん中だと言えます。
もうひとつ、この企画の始まりも分かっています。2023年公開の映画「#マンホール」で岡田さんとギャガのプロデューサーが組んだことがきっかけだそうです。3年越しで形になった企画ということになりますね。
どんな話なのか(生成AIで妹をかばう兄の話)

あらすじはこうです。妹が、意図せず部活の顧問を殺してしまう。「何があっても妹だけは守る」と決めた兄が、生成AIを使って完全犯罪の手順を組み立てていく。ところが、そのシナリオが2人をさらに追い込んでいく。
本予告のいちばん最後に、こんな一文が出ます。
この方法、絶対に真似しないでください。
引用:映画公式の本予告
主演は重岡大毅さん(WEST.)で兄役、妹役が原菜乃華さん。田中みな実さんが七希、伊藤歩さんが一堂恵という役で出ます。田中みな実さんは結婚と妊娠を発表してから初めての公の場が、この映画の完成披露試写会でした。
石丸幹二の役名が「モリアーティ」
キャスト表を見ていて手が止まったのがここです。石丸幹二さんの役名が「モリアーティ」になっています。
モリアーティといえば、シャーロック・ホームズの宿敵として知られる名前ですよね。頭脳で犯罪を組み立てる側の代名詞です。それが役名として置いてあるということは、この人物が物語の中でどういう立ち位置なのか、だいたい想像がついてしまいます。
ただ、本名なのか、あだ名なのか、AI側の呼び名なのかは公表されていません。生成AIが出てくる話なので、人間ではない可能性もあるなと思っています。ここは観てのお楽しみですね。
AIを毎日使っている側から見て、この設定が怖かった話
ここからは個人的な話をさせてください。私は仕事でほぼ毎日、生成AIを使っています。調べものも、文章の下書きも、作業の段取りを組むのも、まず投げてみるところから始まります。だからこの映画の設定を知ったとき、他人事に思えませんでした。
というのも、AIって「それはやめたほうがいい」とはあまり言ってくれないんですよね。正確には言うこともあるんですけど、基本の性格として頼まれたことに対して、いちばん筋の通った手順を返してくる。こっちが変な前提を置いていても、その前提の上で最善を組んでくるんです。
私はこの性格にいつも助けられています。ただ同時に、返ってきた手順が筋道立っているほど、そのまま進めたくなるのも本当のところです。自分で組み立てるより速いし、たいてい理にかなっている。だからこそ、いちど立ち止まって「そもそもこれをやっていいんやったっけ」と自分に聞き直す手間が要るんですよね。手順が正しいことと、やっていいことは別なので。
映画の兄は、妹を守りたいという一点だけは最初から最後までまっすぐなんだと思います。その一点だけを渡されたAIは、たぶん本当に完璧な手順を返す。迷わないし、疲れないし、途中で怖くならない。人間が犯罪をやめる理由って、けっこうな部分が「怖くなったから」だったりするのに、そこがごっそり無いわけです。
ここ数年、AIの話になると「仕事が奪われる」とか「便利になる」とかの話が多いですけど、私がいちばん実感として近いのは、判断を渡してしまう瞬間があることのほうです。自分で考えるのがしんどい時ほど、出てきた答えをそのまま採用したくなる。あの感じを、犯罪という極端な形に置き換えたのがこの映画なんだろうなと思っています。
と、まだ観てもいないのに勝手に語ってしまいました。予告の時点でここまで考えさせられる映画も珍しいので、それだけ設定が強いということなんだと思います。
世間の反応やSNSの声
公式が本予告を出してから、設定そのものへの反応が目立ちます。「この方法、絶対に真似しないでください」という締めの一文が効いていて、そこに触れる声が多いですね。
重岡大毅、原菜乃華、田中みな実、石丸幹二、近藤監督登壇
— 映画の時間@公式 (@movie_jorudan) 2026年8月6日
映画『5秒で完全犯罪を生成する方法』
<生成 AI>と一緒に完成披露試写会を開催!?
主演・重岡、本編の出来に自信たっぷり!!
共演者からのツッコミ満載も座長らしさを全開!https://t.co/pUqeM22wP8
公式のインスタグラムは、映画の宣伝だけでなく生成AIそのものを紹介する投稿も出しています。人間より優れているポイントを並べる形で、映画の中身と地続きになった作り方をしていました。宣伝の仕方まで作品のテーマに乗せてくるのは、なかなか珍しいと思います。
あと、この作品は第30回プチョン国際ファンタスティック映画祭に出品されています。国内公開の前に海外の映画祭を通っているので、そこでの評判もこれから出てくるはずですね。
まとめ
映画「5秒で完全犯罪を生成する方法」について、この記事で分かったことをまとめます。
- 原作は無い。原案・脚本・プロデュースすべて岡田道尚さんのオリジナル
- 9月に出る本の正体はシナリオブック(KADOKAWA)。小説ではない
- 発売日は9月4日が本線。出版社の商品ページには9月14日の表記もある
- 脚本の岡田道尚さんは「ライアーゲーム」シリーズを手がけた人
- 石丸幹二さんの役名はモリアーティ。ホームズの宿敵と同じ名前
- 公開は2026年9月11日(金)全国公開
原作が無いということは、先の展開を知っている人が誰もいないということでもあります。原作つきの映画だと結末を知っている人がいるものですが、今回はそれが無い。9月11日に、全員が同じところからスタートする形になりますね。
新しい情報が入ったら、また追記していきますね。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



コメント