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レファレンス協同データベースの面白い事例!2025年に一番読まれた質問を並べてみた

話題
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図書館の司書さんが、うろ覚えの説明だけで本を探し当てる。そういう話がSNSで広がっていて、その元になっているのがレファレンス協同データベースです。 中を見にいったら、2025年に一番読まれた質問が28万5417アクセスありました。質問の中身は、たぶん誰も予想しないやつです。
この記事で分かること
・レファレンス協同データベースとは何か
・2025年に一番読まれた質問と、その答え
・年間アクセス数TOP10を全部
・小学校低学年の子が出した質問が4位に入っている話
・調べ方マニュアルのほうのランキング
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レファレンス協同データベースは、図書館に来た相談の記録

まず仕組みから。
国立国会図書館が、全国の図書館などと協同で作っているデータベース。図書館に寄せられた「調べもの相談(レファレンス)」と、その回答・調べ方の記録が公開されている。誰でも無料で見られる。
大事なのは、これが実際に誰かが図書館の窓口で聞いたことだという点です。作られた質問ではありません。だからこそ、並んでいる中身がやたらと生々しい。 そして国立国会図書館は、年間アクセス数のTOP10を公開しています。つまり「どの相談がいちばん読まれたか」が分かる形になっています。
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2025年に一番読まれたのは「参の次からはどう書くか」

第1位がこれでした。
金額などを正式に書くような時に使う数字(壱、弐、参など)のことを何と呼ぶか。また、参の次からはどう書くのか。
(松山市立中央図書館)
アクセス数 285,417件
言われてみれば、壱・弐・参までは書けても、その次が出てこないんですよね。契約書やご祝儀袋を前にして手が止まった人が、全国に28万人以上いたということになります。 2位以下も、同じ手ざわりのものが並びます。
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年間アクセス数TOP10を全部並べてみた

順位質問アクセス数
1壱、弐、参などの数字を何と呼ぶか。参の次からはどう書くか285,417
2「鳴かぬなら〜ほととぎす」の3句は、それぞれ誰の句か128,337
3「はやい」は速い・早いと書き分けるのに、「おそい」はなぜ書き分けられないのか122,058
4魔法使いになりたい。魔法使いになる本、呪文がのってる本が読みたい(小学校低学年)106,975
5太平洋戦争中の日本軍の暗号について知りたい79,550
6「中旬」とは何日から何日のことか75,909
7「五十にして天命を知る」の前後の言葉を知りたい70,148
8【巳】【已】【己】の字の覚え方に故事はあるのか63,926
9昭和初期の10円は、今の価値でどのくらいか62,680
10「心が変われば行動が変わる」の出典を知りたい59,532
回答した図書館は、松山市立中央図書館、山梨県立図書館、埼玉県立久喜図書館、米子市立図書館、相模原市立橋本図書館、蒲郡市立図書館、北九州市立中央図書館、仙台市民図書館、石川県立図書館。埼玉県立久喜図書館だけ、3位と9位の2つが入っています。 並べてみて思ったのは、どれも「調べれば分かるはずなのに、調べ方が分からない」ものだということでした。中旬が何日からか、昭和初期の10円が今いくらか。知らなくても生きていけるけど、気になったら止まらないやつです。
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4位が小学校低学年の子の質問だという事実

個人的にいちばん手が止まったのが4位でした。
魔法使いになりたい。魔法使いになる本、呪文がのってる本が読みたい。(小学校低学年)
米子市立図書館/アクセス数 106,975件
大人が仕事で困って調べる質問が並ぶ中に、小学校低学年の「魔法使いになりたい」が10万アクセスで入っている。 この質問、司書さんの立場で考えるとかなり難しいと思うんです。「そんな本はありません」で終わらせることもできる。でもこの記録が残っているということは、司書さんが本気で本を探したということです。 うちにも子どもが3人いるので、この手の質問は毎日のように飛んできます。答えられないものも多い。図書館まで連れていって「聞いてごらん」と言える大人になりたいな、と思いながらこの行を見ていました。 しかも読まれている数を見るに、同じことを考えた子ども、あるいは同じ質問を受けた大人が10万人いたということでもあります。

覚え違いのまま聞いても、司書さんは当ててくる

レファ協と並んでよく話に出るのが、福井県立図書館の「覚え違いタイトル集」です。利用者がうろ覚えで言ったタイトルと、実際の本を並べたもので、書籍にもなっています。書名が『100万回死んだねこ』。もちろん正しくは『100万回生きたねこ』です。 この本、中には司書さん自身の勘違いも入っているそうで、そこまで載せるのかと思いました。間違いを笑いものにするのではなく、記録として残しているのが、レファ協とまったく同じ姿勢です。 うろ覚えでも聞いていい、というのが形になっているんですよね。
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「調べ方マニュアル」のほうも公開されている

レファ協にはもうひとつ、調べ方マニュアルというカテゴリがあります。こちらのTOP5はこうでした。
順位タイトルアクセス数
1戦没者を調べるには(県立長野図書館)12,507
2「いわき市の地図」に関する資料の探し方11,130
3糖尿病の調べ方(徳島市立図書館)10,410
4小学校3・4年生向けに朗読する、おはなしや詩(福井県立図書館)7,231
5「雑誌の略称」の調べ方 欧文編(近畿大学中央図書館)5,957
1位が「戦没者を調べるには」。家族の記録をたどろうとしている人が、それだけいるということですよね。事例のほうが雑学寄りなのに対して、マニュアルのほうは切実なものが上に来ています。

まとめ

  • レファレンス協同データベースは、全国の図書館に来た調べもの相談の記録を国立国会図書館がまとめて公開しているもの
  • 2025年のアクセス1位は「壱・弐・参の次はどう書くか」で28万5417件
  • TOP10は、中旬は何日からか、昭和初期の10円は今いくらか、など調べ方が分からないものばかり
  • 4位は小学校低学年の「魔法使いになりたい」で10万アクセス
  • 調べ方マニュアルの1位は「戦没者を調べるには」
ここから少し個人的な話をさせてください。このデータベースを見ていて、いちばん効いたのは質問が原文のまま残っていることでした。 普通、こういう記録って整理されるじゃないですか。「近世の数字表記について」みたいに、きれいな言い方に直される。でもここは「魔法使いになりたい」がそのまま置いてある。聞いた人の言葉のまま残っているから、読んでいて情景が浮かぶんですよね。 米子の図書館のカウンターで、小学校低学年の子が「魔法使いになりたい」と言う。司書さんが本気で本棚を見にいく。その一往復が記録になって、10万人に読まれている。 で、思ったんですけど、これって質問した子は自分の質問が10万回読まれたことを知らないわけですよね。今はもう中学生か高校生になっているかもしれない。魔法使いにはなっていないかもしれないけど、あの日の質問はまだ残っていて、ずっと誰かに読まれている。 調べものって、聞くのが恥ずかしいと思ってしまいがちです。うちも子どもが人に聞くのを嫌がる場面があって、そのたびに「聞いていいんやよ」と言うんですけど、たぶん親が言っても弱い。こういう記録を見せるほうが早いかもしれないなと思いました。こんな質問が10万回読まれてるんやよ、って。 誰でも無料で見られます。調べものに詰まったとき用というより、読み物としてかなり面白いので、名前だけでも覚えて帰ってもらえたらと思います。

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